ダナン市がフィンテック・テクノロジーの中心地になる?

2019年3月30日、「ダナン・ソフトウェア・パーク」でベトナムIT大手「FPTソフトウェア」(「FPTコーポレーション」の100%子会社)主催のフィンテックイベント「Fintech Day DA NANG 2019」が開催され、ダナン工科大学、ズイタン大学、FPT大学(※)の学生、IT企業のエンジニア、幹部社員等、約300人が参加した。

※「FPTコーポレーション」によって設立された私立大学

同ダナン支社のディレクターであるグエン・チュアン・フン(Nguyen Tuan Phuong)氏は冒頭の挨拶で聴講者の関心を引いた。と言うのも「ダナンは間違いなくベトナムにおけるフィンテック・テクノロジーの中心になれる」と断言したからだ。

同氏は「フィンテックはインターネット、スマートフォン、クラウドコンピューティング、オープンソースソフトウェアを活用して、銀行業務や投資の効率を向上させられます。現状、ベトナムのフィンテックは大きく2つのグループに分けられます。1つ目は消費者サービス会社で、貸付金と借入金の問題を改善し、お金を管理し、スタートアップに資金を供給するためにデジタルツールを提供するもの。もう1つは金融機関に技術サポートを提供するバックオフィスです。フィンテック企業数は最近著しく増加しており、マイクロソフト、アップル、LG等、ベトナムに拠点を置く大手だけではなく、研究機関、プラットフォーム提供企業、金融技術を有する企業等がベトナム市場に参入しています。技術に熱心な若者が多くて魅力的と言われています」と述べ、「インターネット、スマートフォン、ECの発展により、ベトナムのフィンテックは成長しています。そうした中、ダナンは間違いなくフィンテック・テクノロジーの中心になれるでしょう」と展望した。

背景としては、ダナン市はベトナムの軍事的重要拠点であることに加え、「ベトジェットエア」や「ビングループ」、「サングループ」といった世界でも影響力がある企業、アジア全土に展開する「FPT」のIT拠点がダナン市にある。

また、ベトナムの多くの要人がベトナム中部出身者で世界中のネットワークも多いこと、プロジェクト遂行の際のコミットメント率を高く維持してきた実績があり、現在ダナン市のスマートシティ計画における体制も整ってきたということもある。

「FPT」傘下の「FSG(Financial Searvice Group)」の副ディレクターであるチュン・タン・フン(Tran Thanh Hung)氏は、今日の第4次産業に関連したフィンテックの概要と共に、ベトナムおよび世界におけるフィンテックの発展状況についても参加者に説明した。

同イベントに出席した多くの専門家は、ベトナムのフィンテック関連企業は増加傾向にあり、この分野の新興企業が成長することで、地理的アドバンテージを活かしながら地域のほかの国々に手を差し伸べることができる、と述べる。一方で一部専門家からは「ベトナムのフィンテック市場は金融、技術、インターネットサービス分野における大企業向けの遊び場と化しており、市場の既存の新興企業は、いくつかの大企業の脇役にいるか、または巨額資金で買収されるしかなかった」と述べ、改善を期待する意見も出ていた。

イベントのプログラムの一環として、テクノロジー・エキスパートがパートナー企業や機関、ゲストとともに「FPTソフトウェア」を訪問する機会が設けられ、ブロックチェーン・テクノロジー・プラットフォーム、AI、ロボティック・プロセス・オートメーション、ビジネスインテリジェンス、ビッグデータ、データ・アナリティクスに触れられる機会も与えられた。

関連リンク
https://www.facebook.com/events/danang-software-park/fintech-day-da-nang-2019/818150698530376/

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