観光部門が急成長するダナン市、悩まされる人材不足問題

近年、ダナンの観光部門は急速に成長しており、最も急成長している経済部門のひとつとなった。しかし、人材不足という悩みはいまだ解消されていない。

市観光局によると、観光部門では2019年度時点で約4万人の従業員が働いているという(昨年比4071人増)。にもかかわらず、専門の資格を有する従業員は、地元の観光業で働く全体の65%しか占めていないとのことだ。

市観光局の宿泊サービス管理部長であるレー・チー・アイ・デップ(Le Thi Ai Diep)氏は、観光部門における人材不足の主な理由として「観光客と宿泊施設の急増」を挙げる。ダナンでは新たな宿泊施設が続々オープンしており、客室数は毎年3000〜3500室が増加しており、韓国語と中国語でコミュニケーションを取れるツアーガイドは400人程度が不足している状況だという。

市ホテル協会のグエン・ミン(Nguyen Minh)事務局長は観光部門の有能なスタッフ、特に4〜5ツ星クラスのホテルおよびリゾートの管理者や部門長等のリーダー人材が欠如している、と強調している。 ミン氏は「2015年以来、10〜15の新しい4、5ツ星クラスの宿泊施設が市内にオープンしました。このセグメントで働く管理職の内、最大で60%はニャチャンのホイアンにある高級ホテルから呼び寄せています。地元のスタッフがそうしたホテルやリゾートの要件を満たしていないためです」と述べている。 また、同氏は「ダナンにおける給与水準はハノイやホーチミンに比べて約30%も低いため、そのようなホテルがこれらの人材を採用し、維持することは非常に難しい」と課題も述べる。

同時に、地元の高等教育機関におけるトレーニング・プログラムが、最近の観光業の急成長に追いついていないという現状もあるようだ。

「市内の大学や短期大学のほとんどは、主に観光行政スキルに関するトレーニング・プログラムのみを提供することに焦点を当てています。従って、地元の大学や短期大学の観光学部を卒業した学生たちは、優れた知識を持っている一方で、管理経験、外国語能力、その他のソフトスキルに欠けているという問題があります」(ミン氏)。

こうした問題を解決するため、多くの観光事業者は従業員向けに国際標準のトレーニング・プログラムを導入するようになっている。また、市内各地の大学、短期大学、民間学校の多くも、企業の人材要件を満たすために、専門的なトレーニング・プログラムを導入し、学部生が専門的なスキル、実務経験を習得できるように努めているという。

ダナン視察・研修ツアーはこちら

Add a Comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です